心配のタネ

どこから飛んで来たの。

心配のタネ。

一つの袋の中に無数のタネが入っていて

心の中ではじけると確実に根付いて

気が付くと小さな心の中はあふれんばかりの心配の芽でいっぱい。

 

「ハンカチは持ったの?」

「雨が降るから傘を持っていきなさい」

「宿題はやったの?」

母親として当然と思えて実は呪いの言葉たち。

お母さんは心配してるのよ、あなたのことを。

そんな呪文を唱えながら

小さな心に無数の心配のタネを植え付ける母親たち。

 

「ほら、ハンカチを持っていなかったから困ったでしょ。」

「ほら、雨が降ったから傘が役に立ったでしょ。」

「ほら・・・」

 

子ども達から「自分で考える」という大事な作業を奪って

自分の心配を我が子になすりつけ、安堵する。

心配のタネを植え付けられた子ども達は

「あぁ、お母さんの言うことを聞かなかったから」

「やっぱりお母さんの言うとおりになった」

と不安の答え合わせをして心配のタネを大事に育てて

大人になってゆきます。

 

今年の目標は何ですか?

 

目標を達成するためには意思の力が必要です。

意思は筋肉と同じで

鍛えなければ役に立ちません。

運動不足でいきなりフルマラソンは走れません。

まずはストレッチから。

2km、5kmと距離を伸ばして行きましょう。

意思を鍛えるのも同じ。

一年の目標の前に明日の目標、一ヶ月の目標を立てましょう。

未来の事を心配する前に目の前の事に集中しましょう。

 

心配のタネを植えつけられた人は

自分の中で立派に開花した心配の花のタネを

よかれと思って他の人にも植え付けます。

こうして心配のタネはどこまでも遠くへ飛んでゆきます。

 

どこからでも飛んで来る心配のタネが

自分の心に根付かないように

意思の力を鍛えましょう。

 

さぁ、今年の目標は?