親が完璧だって誰が決めた?

cafeころんの庭にあるツリーハウス。


まっすぐとか平行とか均等とか、

左右対称とか垂直とか整列などといった言葉が

まったく通用しない。

同じ長さの木材は2本とないし、角度もバラバラ。

それでも上に登ってみると抜群の安定感。

なんて不思議!


人間もそうだ。

完璧なんてありえないシロモノを追求している人はいつも不安を感じている。

他人のものさしを借りて寸法を測っているのだから不安定きわまりない。


誰しも小さな頃は親の言うことが絶対で

親こそが完璧なものだと大きな勘違いをして育つものである。

でもある日、気がつく。

「親だって人間じゃん。」

その気づきのチャンスを失って大きな勘違いをしたまま大人になると

完璧主義人間の誕生である。


完璧なようでいていとも簡単に壊れるハリボテだ。


直角を保ちたかったら自分は70度を負担しよう。

あとの20度は誰かにおまかせだ。

自分が完璧でないことを認めることができた時、

相手の欠点をカバーする人間になれるだろう。


cafeころんの象が乗っても壊れそうにないツリーハウスは

直線でも直角でもない大木の持つ個性に寄り添って

びくともしない安定感を保っている。