心の窓と鍵

自己紹介というのが苦手。

小学校から現在に至るまで何度となく要求されてきた自己紹介だが

一度としてうまく言えた試しがない。

 

人間には心の窓がある。

 

大きく開いている人もいれば、ほんのすきま風が通る程度にしか

開けていない人もいる。

ぴったりと閉ざして鍵までかけている人だっている。

 

心の窓が大きく開いていればいるほど人との会話の接点が増え

アクセスの頻度が高くなる。

 

心の窓を大きく開けている人はきっと自分自身を理解している。

長所も短所も受け入れて納得している人に違いない。

 

短所には目を閉じ、耳を塞ぎ、受け入れることをしたくない、

ましてや気がつかない私の自己紹介がひどいのも

こうして考えてみるとうなづける。

 

この写真はナチュラル・ノスタルジーなカフェころんの窓。

庭につづくこの窓はいつもは開け放たれていて

玄関から抜ける風が心地よい。

鍵もちょっと壊れていて締めるのにひと苦労するほどゆるい窓だ。

 

そんな自己紹介が上手なカフェだから

人が集まり、人が笑い、人が育つのかもしれない。