高校の教科書に載っていたような・・
高村光太郎の作品「道程」の一文です。
去年の2月には大雪が降り、cafeころんのあるここ青梅の駅裏手にある山の上には
3月でもまだこんなに雪が残っていました。
人間はおろか猫や犬の足あとさえ一つもついていません。
一歩一歩踏み出すと、高校時代に出会ったこの詩が頭の中に舞い降りてきました。
手の平には「運命線」と呼ばれる線が手首から中指方向へ立ち上がっています。
流年法というものさしのような方法を使って何歳でどんなことが起こったとか起こるとか
人生のストーリーを読み解いていきます。
まるでこの雪野原を歩く足あとのように手の平にも運命が刻まれていきます。
転ばずに歩けるでしょうか。
転んだ時には誰かが救いの手を差し伸べてくれるでしょうか。
道が二手に分かれた時にはどちらの道を選んだらよいのでしょうか。
迷いながら、決断しながら刻々と物語が描かれていくのです。
ああ
人類の道程は遠い
そしてその大道はない
自然の子どもたちが全身の力で拓いていかねばならないのだ
歩け、歩け
どんなものが出てきても乗り越して歩け
この光り輝く風景の中に踏み込んでゆけ
僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる
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